AWSの管理画面上でAmazon Q DeveloperをFree Tierで使用する場合に向けて、オプトアウトの設定をしてみた。

やりたいこと
AWSのマネジメントコンソール上では右上のアイコンをクリックすることで、Free Tier(無料枠)でもAmazon Q Developerのチャットが利用できると思います。


このマネジメントコンソール上でのAmazon Q Developerは、Free Tierの場合デフォルトでAIの学習に利用されるようなので、オプトアウトの設定をしてみます。
前提
- AWSは「AWS Organizations」(マルチアカウント戦略)を利用しています。
設定する
学習(モデルの改善)に利用される旨とオプトアウトの設定方法の案内については
https://docs.aws.amazon.com/amazonq/latest/qdeveloper-ug/service-improvement.html
に記載されていますので、これに従います。
以下私が確認した時点での翻訳を貼ります。
Amazon Q Developer Free Tier のサービス改善のためのコンテンツ利用をオプトアウトする方法は、Amazon Q を利用する環境によって異なります。
AWS マネジメントコンソール、AWS Console Mobile Application、AWS ウェブサイト、およびチャットアプリケーションの場合は、AWS Organizations で AI サービスオプトアウトポリシーを設定してください。詳細については、AWS Organizations ユーザーガイドの AI サービスオプトアウトポリシーを参照してください。
IDE (Amazon Q Developer Free Tier) の場合は、IDE の設定を調整してください。詳細については、IDE およびコマンドラインでのデータ共有のオプトアウトを参照してください。
※ 今回はIDEやCLIは扱わず、マネジメントコンソール上のAmazon Q Developerについてになります。
AI services opt-out policies のリンクを確認してみます。
AWS Organizationsのオプトアウトポリシーを使用することで、サービスの改善のためのコンテンツの使用をオプトアウトできます。
とあるのでAWS Organizationsの設定でいけそうです。
Opt out from all AI services のリンクがあるのでこの先のページを確認します。
このページにAWS Organizationsでオプトアウト設定する具体的な手順があるのでそれを参考にやってみます。
まず、AWSアクセスポータルから管理アカウントのAWSアカウントにログインしてAWS Organizatonsにアクセスします。
ポリシー > AIサービスのオプトアウトポリシーを開きます。
(https://console.aws.amazon.com/organizations/v2/home/policies/aiservices-opt-out-policy)

AIサービスのオプトアウトポリシーを有効化します。

すべてのサービスからオプトアウトをクリックします。

確認画面もクリックして進めます。


以上です。
余談
作成されたOptOutFromAllAIServicesをクリックして詳細を開き、ターゲットタブを開くとRootにアタッチされていることがわかります。
Rootにアタッチされている場合、この Organizations に含まれるすべての AWS アカウントに対して、このオプトアウトポリシーが適用されます。

ここでアタッチボタンから個別のアカウントにのみオプトアウト設定を行うことも可能なようです。
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