HarioNote

以前書いた「<a href="https://harionote.net/article/mackerel-centos-6">CentOS 6にMackerelエージェントを入れてみた</a>」という記事の続きのような内容です。
表題の通りMackerelのPostgreSQL用のプラグイン「<a href="https://mackerel.io/ja/docs/entry/plugins/mackerel-plugin-postgres">mackerel-plugin-postgres</a>」というものがあることを知ったので、今回の作業環境にインストールされていたPostgreSQL9.4という結構古いバージョンで動かすとどうなるのか試してみました。
<h2>前提</h2>
<ul>
<li>Mackerelエージェント自体のインストールは済んでいるものとします。（まだの場合は「<a href="https://harionote.net/article/mackerel-centos-6">CentOS 6にMackerelエージェントを入れてみた</a>」を参考にしてみてください）</li>
<li>OSのバージョンが古くyumコマンドが使えないのでmkrの導入ができないため、今回はMackerelプラグインのインストールにmkrコマンドは使いません。</li>
<li>環境はCentOS6.9, インストールされているPostgreSQLのバージョンは9.4です。</li>
<li>上記環境は検証用の環境であり、上記環境で運用することを推奨する記事ではありません。</li>
</ul>
<h2>やったこと</h2>
<h3>プラグインをダウンロード</h3>
<a href="https://github.com/mackerelio/mackerel-agent-plugins/releases">https://github.com/mackerelio/mackerel-agent-plugins/releases</a> 
にアクセスして最新版のAssetsをダウンロードします。
今回は「mackerel-agent-plugins-0.86.0-1.el7.centos.x86_64.rpm」にしました。 
（ここは各々の環境に合わせて選択してください）
<h3>導入</h3>
先ほどダウンロードしたrpmファイルをサーバーにアップロードします。 
私の場合、<code>mackerel-agent</code>というディレクトリを作成して、そこでMackerelエージェントを導入していたので、そこに配置しました。 
（<code>mackerel-agent.conf</code>があるディレクトリにrpmファイルを配置しました。）
配置したら以下のコマンドを実行してインストールします。
<pre><code class="language-bash">sudo rpm -ivh mackerel-agent-plugins-0.85.0-1.el7.centos.x86_64.rpm
</code></pre>
インストールしてもディレクトリ内に特に変化はないです。
次にMackerelの設定ファイルを編集します。
<pre><code>vim mackerel-agent.conf
</code></pre>
以下の2行を追加します。
<pre><code>[plugin.metrics.postgres]
command = &quot;/usr/bin/mackerel-plugin-postgres -user 【ユーザー名】 -password 【パスワード】 -database postgres&quot;
</code></pre>
※ -databaseはデフォルト値がpostgresだから明示的に指定しなくてもいいかも。
メトリクスはデフォルトではpostgresにあるのでpostgresを指定することで取得できるようになります。 
この辺の詳細は公式のドキュメントを読むと詳細が書いてあると思います。
ここまでできたらエージェントを再起動します。 
私の環境では<code>mackerel-agent-conf</code>があるディレクトリでコマンドを実行します。 
まずは標準出力も見たいので、nohupせずに普通に以下を実行します。
<pre><code class="language-bash">sudo ./mackerel-agent --conf=./mackerel-agent.conf
</code></pre>
startした旨のメッセージのあとに「xxx does not exist」といったメッセージが出力されました。 
やはり使用しているPostgreSQLのバージョンが9.4と古いので、MackerelのPostgreSQLプラグインが取得しようとしたメトリクスをPostgreSQLが持っておらずそのようなメッセージが表示されているっぽいですね。
とりあえず大きな問題はなさそうなので、一度エージェントをkillコマンドで終了して、今度はnohupコマンド付きで実行してバックグラウンドで起動し続けるようにします。
（killするための起動中のMackerelエージェントのプロセスは以下で確認します。実行したコマンドのプロセスidを確認してそれをkillします。）
<pre><code>ps aux | grep mackerel
</code></pre>
nohup付きで実行するコマンドは以下のような感じです。
<pre><code>sudo nohup ./mackerel-agent --conf=./mackerel-agent.conf &gt; /dev/null 2&gt;&amp;1 &amp;
</code></pre>
<h3>Mackerelで確認する</h3>
しばらく待ってMackerelの管理画面で確認してみます。 
「ホスト」で確認してみると、「カスタムメトリック」の欄が追加され表示されていました。 
<img src="https://storage.googleapis.com/newt-files/2f755933-0e64-42ef-85b0-4baf40556465/2024-10-14_1.webp" alt="2024-10-14_1.webp">
ちなみにMackerelエージェント実行時に「xxx does not exist」となっていたメトリクスは項目が表示されているが値が常に0になったりしてました。
以上です。
<h2>余談</h2>
プラグインで取得できるメトリクスは公式の「<a href="https://mackerel.io/ja/docs/entry/plugins/mackerel-plugin-postgres#:~:text=%E3%83%AA%E3%83%9D%E3%82%B8%E3%83%88%E3%83%AA-,%E7%9B%A3%E8%A6%96%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B%E3%83%A1%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF,-PostgreSQL%20%E3%81%AE%E7%B5%B1%E8%A8%88">監視できるメトリック</a>」で確認できます。
PostgreSQLのどのバージョンでどのようなメトリクスが存在しているかは、 
<a href="https://www.postgresql.jp/document/">PostgreSQL日本語ドキュメント</a> 
でドキュメントを開き、「<code>データベース活動状況の監視</code>」の章を開くと「統計情報コレクタ」や「累積統計システム」みたいなタイトルのページがあるのでそこで確認できます。

mackerel-plugin-postgresをPostgreSQL9.4 on CentOS6.9という環境で動かしてみた

今回は表題の通り、（かなり前にサポートが終了していますが）CentOS6に<a href="https://ja.mackerel.io/">Mackerel</a>のエージェントをインストールしてみました。 
※ 本記事の内容は実験的にやってみただけであり、サポートが終了しているOSの使用を推奨するものではありません。
<h2>前提</h2>
<ul>
<li><a href="https://ja.mackerel.io/">Mackerel</a>のSignUpが完了している前提で進みます。</li>
<li>今回の環境は厳密にはCentOS6.9となっております。</li>
</ul>
<h2>手順</h2>
基本的にはMackerelの管理ページにて、「新規ホストの登録」のページに表示される「その他Linux」の欄の手順におおよそ従います。 
<img src="https://storage.googleapis.com/newt-files/c986b386-6338-4125-94ed-3b6109ac4228/2024-09-23_1.webp" alt="2024-09-23_1.webp">
<img src="https://storage.googleapis.com/newt-files/aff6f462-8748-445e-b1eb-b0a5f44a0b16/2024-09-23_2.webp" alt="2024-09-23_2.webp">
作業ディレクトリはどこでもokですが、私は今回はてきとうにmackerelディレクトリを作って作業しました。
まずエージェントをダウンロード。
<pre><code class="language-bash">curl -O https://mackerel.io/file/agent/tgz/mackerel-agent-latest.tar.gz
</code></pre>
解凍して移動。
<pre><code class="language-bash">tar -xzvf ./mackerel-agent-latest.tar.gz
cd mackerel-agent
</code></pre>
このあと公式の手順では<code>sudo mackerel-agent init -apikey=&quot;xxxxx&quot;</code>というコマンドを実行して設定ファイルに設定を記述するのですが、うまくいかなかったので自分でやります。
<pre><code class="language-bash">vim ./mackerel-agent.conf
</code></pre>
4行目あたりに<code>apikey = &quot;&quot;</code>といったコメントがあるので、「#」を消してコメントを解除して
<pre><code>apikey = &quot;自分のapikey&quot;
</code></pre>
のようにします。 
apikeyは公式の手順書の<code>sudo mackerel-agent init...</code>に表示されているapikeyが自身のapikeyなのでそれを入力すればokです。
記入したら保存します。
ここまでできたらエージェントを起動してみます。
<pre><code class="language-bash">sudo ./mackerel-agent --conf=./mackerel-agent.conf
</code></pre>
特にエラー等の出力が出ないことが確認できたら一度終了して、nohupを使ってバックグラウンドで起動し続けてもらうように起動します。
<pre><code>sudo nohup ./mackerel-agent --conf=./mackerel-agent.conf &gt; /dev/null 2&gt;&amp;1 &amp;
</code></pre>
※ <code>/dev/null</code>はログ出力がファイルに出力されて保存されないようにするための記述です。こうすることでログファイルが作られて永遠に肥大化してしまうといった事態を避けます。
起動しているかプロセスを確認するには以下を実行します。
<pre><code class="language-bash">ps aux | grep mackerel
</code></pre>
終了したいときは一番親の「sudo nohup」から始まっているプロセスのIDをkillすればokです。 
例えば
<pre><code class="language-bash">root 12345 (略) sudo nohup ./mackerel-agent --conf=./mackerel-agent.conf
</code></pre>
なら
<pre><code class="language-bash">sudo kill 12345 
</code></pre>
でokです。
あとはサーバー起動時に自動で立ち上げるようにしておくべきですがここでは割愛します。
少し話がそれましたが、起動できたらMackerelの管理画面で確認してみます。 
左ペインで「ホスト」を選択してみます。 
<img src="https://storage.googleapis.com/newt-files/92f09eb2-1491-4779-90f5-3040903b5342/2024-09-23_3.webp" alt="2024-09-23_3.webp"> 
ちゃんと表示が増えているので問題なさそうです。
ホストをクリックするとサーバーの情報や取得できているメトリクスの値が表示されます。 
<img src="https://storage.googleapis.com/newt-files/8410bd15-5317-46ca-8a43-3c920a0a8d71/2024-09-23_4.webp" alt="2024-09-23_4.webp">
「システムメトリック」という欄にて以下のデータが取得できていました。 
※ 各メトリックの説明は公式Docの「<a href="https://mackerel.io/ja/docs/entry/spec/metrics">メトリック仕様</a>」を参照してください。
<ol>
<li>loadavg</li>
<li>cpu</li>
<li>memory</li>
<li>disk</li>
<li>interface</li>
<li>filesystem</li>
</ol>
以上です。
古いOSでも意外とサクッとメトリクスが取れることが確認できて満足でした～

#CentOS

mackerel-plugin-postgresをPostgreSQL9.4 on CentOS6.9という環境で動かしてみた

CentOS 6にMackerelエージェントを入れてみた